Windows Update
Windows XP/2000/Meには、OSのパッチを自動的にチェックする「自動更新」という機能があります。常に最新のOSパッチをインストールしておけるよう、必ず自動更新機能を使うよう設定しておきましょう。
設定手順はOSによって異なりますので、次のページを参照してください。
- Windows Vista
- Windows XP
- Windows 2000
- Windows Me
Microsoftの推奨は「更新を自動的にダウンロードして、指定したスケジュールでインストールする」に設定することですが、この設定にしてしまうと、スケジュールに指定した時刻にリネージュに接続中だと、リネージュクライアントが最小化するという問題が発生します。これを回避するために、「アップデートを自動的にダウンロードして、インストールの準備ができたら通知する」に設定することをお薦めします。
この設定にした場合には、OSアップデートがあることを通知されるだけで、実際のインストールは手動で行う必要があります。リネージュを起動していないときに、タスクトレイ内に入っているWindows Updateのアイコンをクリックして、インストールしてください。
パスワードの設定
Windowsのログインアカウントには、すべてに必ずパスワードを設定しましょう。
ふだん使用していないアカウントでも、パスワードの設定されていないアカウントがあれば、ネットワーク内にウィルス感染したPCが接続されただけで感染してしまいます。
オートラン(自動再生)機能の無効化
ウィルス感染したUSBメモリをオートラン(自動再生)機能が有効な状態でPCに接続すると、ウィルスに感染してしまいます。新しく購入したUSBメモリでも出荷時にウィルスが混入していることもあるので、特に注意が必要です。
USBメモリを利用する際は、次の点に注意しましょう。
- 拾ってきたUSBメモリなどを不用意にPCに接続しない。
- USBメモリを接続するときには、必ずオートラン機能を無効にする。
Shiftキーを押しながらUSBメモリを接続すれば、オートラン機能を無効にできます。ただし、USBメモリが認識されるまで十分な時間押し続けていないと有効になってしまうので、注意が必要です。
システムでオートラン機能を無効に設定しておく方が、より安全です。オートラン機能を無効にする手順は、OSにより異なります。
- Windows Vista
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「Windows Vistaヘルプ: 自動再生の設定を変更する」を参照して設定してください。
- Windows 2000/XP Professional/2003 Server
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グループポリシーを使って、次の手順で設定してください。
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スタートメニューの「ファイル名を指定して実行」に次のように入力して、OKをクリック。
gpedit.msc
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「コンピュータの構成」→「管理用テンプレート」→「システム」の中にある「自動再生機能をオフにする」をダブルクリック。
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「有効」にチェックし、「すべてのドライブ」を選択してから、OKをクリック。
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PCを再起動。
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- Windows XP Home Edition
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レジストリを自分で設定する必要があります。
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メモ帳を開く(通常はスタートメニューの「アクセサリ」内にあります)。
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次の内容をメモ帳にコピー&ペーストして、適当なフォルダに「noautorun.reg」と名前を付けて保存する(拡張子が.regであれば、名前は何でも良い)。
Windows Registry Editor Version 5.00[HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREMicrosoftWindowsCurrentVersionpoliciesExplorer]"NoDriveTypeAutoRun"=dword:000000ff
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保存したファイルをダブルクリック。
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PCを再起動。
再起動後は、autorun.regは削除してしまってかまいません。
TweakUIを使って設定することもできます。
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「Microsoft PowerToys for Windows XP」よりTweakUI.exeをダウンロードして、実行。
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スタートメニューからTweakUIを実行し、「My Computer」→「AutoPlay」→「Types」にあるチェックをすべてはずして、OKをクリック。
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PCを再起動する。
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アプリケーションのアップデート
OSに限らず、基本的にすべてのアプリケーションは最新のものをインストールしておくよう心がけましょう。たとえOSのパッチが最新で、IE以外のブラウザを利用していたとしても、プラグインが古ければ細工の施されたページを開くだけでウィルス感染する危険性があります。実際、そのようなリネージュ関係のウィルスも過去に出回っています。
ネットワークに関係する次のようなアプリケーションは、ウィルスの侵入経路となりやすいので特に注意してください。
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Webブラウザ
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ブラウザのプラグインソフト
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メッセンジャークライアント
Windowsの更新にMicrosoft Updateを利用している場合、MS OfficeやMSN Messengerを含むすべてのMicrosoft製品をまとめて更新チェックしてくれます。Microsoft Updateは、Windows Updateのページからインストールすることができます。
- Firefox
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「ヘルプ」→「ソフトウェアの更新を確認」を選択すれば、更新があるかどうかチェックし、更新があった場合にはアップデートプログラムをダウンロードして実行します。
- Opera
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「ヘルプ」→「最新のリリースをチェック」を選択すれば、更新があるかどうかチェックし、更新があった場合にはアップデートプログラムをダウンロードして実行します。
- Adobe Flash Player
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ダウンロードセンターより最新版を入手してインストールしてください。Flashプラグインは、IE用とそれ以外のブラウザ用で別のファイルに分かれています。そのため、ブラウザを複数利用している場合には、必ずIEとそれ以外のブラウザの両方それぞれでダウンロードセンターにアクセスしてアップデートする必要があります。
インストールされているFlash Playerのバージョンは、下記の表示で確認してください。Flash Playerがインストールされた状態でFlashが有効にしてあれば、現在インストールされているバージョンが表示されます。
または、「Adobe Flash Playerのバージョンテスト」で確認できます。
なお、Flash Playerをアンインストールしたい場合、「プログラムの追加と削除」からはIE用のプラグインしかアンインストールすることができません。アンインストールは「Adobe Web Player」からアンインストーラをダウンロードして実行してください。このとき、Flashプラグインを利用している可能性のあるすべてのプログラムをあらかじめ終了しておく必要があります。
- RealPlayer
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RealPlayerのページより、最新版をダウンロードしてインストールしてください。Real社サイトのトップページにアクセスすると、有償製品のRealPlayer Mのページが表示されますが、「リアルプレーヤー」をクリックすれば無償版がダウンロードできます。
なお、RealPlayer 11をインストールすると、RealNetworks社の有料音楽配信サービスを利用するためのプログラムが勝手にインストールされ、RealPlayerをアンインストールしても削除することができなくなります。
- QuickTime Player
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QuickTimeのダウンロードページより最新版をダウンロードしてインストールしてください。
この頃のアプリケーションは自動更新機能がついているものが多いのですが、そうした機能をOFFにしている場合には、最低でも1週間に1回程度は最新版が出ていないかチェックしておきましょう。
こうしたチェックを自動でしてくれるプログラムもあるので、利用しておくと安心です。次の章で、個人であれば無償で利用できるPSIというプログラムをご紹介します。
Personal Software Inspector (PSI)
システム全体のアップデート状況を確認するには、Secunia社のPersonal Software Inspector (PSI)を利用すると便利です。英語版しかありませんが、個人が家庭で利用する場合に限り無償で利用できます。
インストール手順は、次のとおりです。
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Personal Software Inspector (PSI)の「Download」からプログラムをダウンロード。
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ダウンロードしたプログラムを実行。
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「Installer Language」では「English」を選択(これしか選べない)。
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「License Agreement」が表示されたら、「I accept…」にチェック。
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「User Agreement」が表示されたら、「Personal Use」を選択。
PSIを起動したら、「Scan」タブを開いて「Start Scan」のアイコンをクリックすればスキャンが実行できます。スキャンには時間がかかります。システムによっては数十分かかることもあるので、気長に待ちましょう。
「Insecure Programs」(安全な状態でないプログラム)の一覧が表示された場合、そこの表示されたプログラムはアップデートする必要のあるものです。プログラム名の右側にある青い下矢印のアイコンをクリックすれば、アップデートプログラムが実行できます。PSIは定期的に実行すると良いでしょう。