ナイトのクランで、書き置きを残して脱退した人がいました。年老いた飼い猫が具合が悪くなり、病院へ連れて行ったら余命3か月と宣告されたそうです。猫との最後の時間を大事にしたいので、ログインが激減するため落ち着くまで脱退しておく、と。何だかあまり他人事のような気がしなくて、読んでいて胸が詰まりました。
もう脱退しちゃった人なので、(クラン員しか読めない)クラン掲示板にコメントつけても意味がありません。そこで、メールを出しておきました。自分の父のことを簡単に書き、お互い悔いのない時間を過ごせるといいですね、と。メールを出した後、いろいろ忙しくて1週間ほどログインできませんでした。
しばらくぶりにログインしたら、姉御がwisしてきました。「こん」。こんにちはー。「元気にしてた?」うん。「そうか。それならよかった」。何の用事だろうかと話の続きを待ってたら、特に話があるわけでもなさそうで、それきり。むー?何なんだ、変なやつ。
ナイトの方には、脱退した人から丁寧なお礼のメールが届いてました。「つらいことでも、話せば楽になることもあると思います。いつでも話し相手になりますから、声をかけてください」。それを読みながら、ふと姉御のwisのことを思い出しました。そして、やっと気付きました。ああ。そうか。あの人は心配してくれていたんだ。1週間、露店も出さずログインしている様子のない自分のことを、何かあったのではないかと心配してくれていたんだ。けれども無神経な質問は一切せずに、ただ様子を確認してくれたんだ。そう気付いたら、何だか泣きそうになりました。
もっとも泣きそうなほど胸がいっぱいになったのはその一瞬のことで、露店出したすぐ隣にぺったり寄り添うように姉御に露店出されると、「邪魔くせーな」とぶつぶつ文句言いながら場所を移動してたりします。「あっ、離れた…」と泣くんだけど、邪魔なモノは邪魔なんだよっ。看板かぶるほど近くに寄るなや。