落城

クランに入るまでは戦争なんてまったく興味なかったのに、実際やってみたら結構面白かったりしました。最初のうちは戦争出てもわけわからないうちに死ぬだけだったけど、次第にそうそう死ななくなったし。と言っても別に強くなったわけじゃなく、単にびびりの本領を発揮し始めただけです。味方に攻撃してくるやつにヘイト、自分が狙われたら味方の方へダッシュ逃げ、または物陰に隠れて攻撃回避。つまり、ヘイトしては逃げ回ってるだけなの。役に立ってる気がしねー(たぶん立ってない)。

攻城戦の前日、盟主がまた頭を抱えてました。「今期はマジでやばい」。攻め登録したクランが、前回よりパワーアップしてるらしいの。今回初めて攻めてくるクランの中に、うっすらと見覚えのある名前がありました。あ。これ、盟主たちが前にいたクランだ。「そうだよ。でも、そこよりもうひとつのクランがこわい」。ふーん…? 大きいクランなんですか?「規模はそこまで大きくないけど、強いよ」。へー。

戦争の当日、「強い」というのがどういう意味なのかがよくわかりました。敵のひとりが突っ込んでくると、自分を含めて周囲にいた味方が一気に死亡。何この人間爆弾…。ただごとじゃない戦力なんだけど。門前での戦闘を諦めて中庭防衛に切り替えたら、塀の外から地鳴りがしました。何だろうと塀に登って外を眺めたら、巨大なゴーレムが城壁を攻撃してました。何あの農村の手作りガンダム…。見た目にダサかろうが威力絶大で、西側から攻めて来た敵はゴーレムもろとも排除したものの、東側の城壁は破られてしまいました。というか、城壁って壊せるものだったんだ…。

城壁が破られた途端、雪崩のように敵が攻め込んで来ました。いったい何人いるんだ…。人数もさることながら、その統率の取れた動きにびっくりしました。今までの敵と全然違うの。強いって、こういうことだったのか。おそらく戦力の平均レベルでは自分たちが劣っていたと思いますが、盟主の指揮のもと善戦しました。が、力及ばず落城。あと1分あれば。いや、30秒でも巻き返せたかもしれないのに。というくらいのギリギリの負けでした。でも、負けは負け。

王冠を失った盟主は「頭の上が寂しいな」と笑ってましたが、「ああ、でも久しぶりに何だか開放された気分だ。これからは積極的に要塞戦にでも行こうや」。うん。そうだね。

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