手段と目的

3人でよく通っていたカマロカに行けるレベルを超えてしまってから、パロさまはせっせとレベル上げに励んでいましたが、いつの間にやらグレードも上がっていて、そのグレードの最高級装備まで揃えてました。「このキャラはこれで完成かなぁ。装備まで揃えたら、何だかまったくやる気が…」。ふーん。まあ、見た目が全てだと、必然的にそうなるでしょうね。

「お互い、装備はこれで上がりですねぇ」。え? 別にそんなことありませんけど…。「おや。そうですか」。うん。すると、やや間を置いて、「目標とかないんですか」と聞かれました。目標? そんなものありませんよ。「え。そうなんですか」。そうですよ。「じゃあ、何のためにゲームしてるんですか」。え…? そりゃ、楽しく遊ぶためですよ。友だちと一緒に色んな場所に行ったり、色んなことを試したりしてみたい。それだけだな。「相変わらず、とことんPT派なんですな」。だって、そうでなきゃオンラインゲーム遊ぶ意味ないじゃーん。

何やら驚かれていたようですが、自分からすると「これを達成したら終わり」というゴールを自ら設定していることの方が、逆に驚きでした。どうしてこんなに違うんだろう、と不思議に思って気づいたのは、おそらくパロさまと自分では目的と手段がちょうど反対なのだろう、ということ。パロさまの場合、ゲームの目的は「見た目の気に入った装備」を手に入れることであり、それが装備できるレベルに到達することなので、狩りというのは目的を達成するための手段なわけです。一方自分の場合、楽しく狩りたいというのが目的なので、装備やレベルは新しい狩場へ行くための手段でしかありません。楽しく狩れてる限りは、レベル低かろうが装備しょぼかろうが、割とどうでもいいのね。その代わり、装備の見た目にパロさまがうるさいのに負けずに、自分は「楽しい狩り」にはうるさいわけ。

たぶん、パロさまと自分の好みは決して相反するものではなくて、たいていの人は両方を同時に持ってるのだろうと思います。楽しく遊びたいし、装備やレベルも欲しい。どちらの比重が高いかは人によって違うでしょうが、たまたま両極端に偏った2人が話をしたので、お互いびっくりしたのかなーと思いました。

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