以前、DEが彼女のことを「言うことを聞かない。特に俺の言うことは全然聞かない」と話すのを笑って聞いてました。良くも悪くもマイペースそうな人だなぁ。でも後日、話を聞いてもらえなくてもDEが先に諦めるので喧嘩にはならない、と聞いたときに、ちょっぴり心配になりました。
どうも人間って、他人の話を聞くより自分の話を聞いてもらう方が好きみたいなのね。だから、人と話していると同時に違う話を始めてしまうことがよくあるけど、そういうとき自分は基本的に相手の話を先に聞くことにしてます。こうしていると、何人か集まると自分はまったく話せなくなったり。大した話じゃないから、それで別にかまわないんですけどね。
でも高校の頃、部活のメンバーで集まって話していたとき、そうやって自分が友人に話題を譲って話が一段落した後、先輩が「さっきの話の続きは何だったの」と自分に訊ねました。そんな風に話題を遡ってまで自分の話を聞こうとした人は初めてだったので、びっくりしました。口が悪くて喧嘩っぱやい人だったのにね。いつもそうやって話を聞いてくれたなぁ。うれしかった。話をきちんと聞けない人は苦手なので、自分が親しくなるのは基本的に話を聞く人なのですが、それでもここまでする人は滅多にいません。たぶんこういうのって、持って生まれた性格によるところが大きいんでしょうね。
では、生まれつきの性格だけかと言うと、そうでもなさそうなんだな。プリはせっかちな性分にもかかわらず、話をきちんと聞く方です。想像だけど、たぶん昔は話を聞くのが苦手だったんじゃないかな。だけど結婚して変わったんじゃないかと思います。よく夫婦喧嘩してるみたいだけど、喧嘩と仲直りを繰り返すうちに、相手の話をきちんと聞くことを学んで成長したんじゃないかしら。
自分自身、話を聞いてもらえないときすぐ諦めちゃう方だから、DEが諦めちゃうのも、まあわかります。だけどね。それって、相手が自分にとって「その程度の人」のときの態度なのよ。例えば仕事で付き合う相手になんて、どうしても理解してもらおうと思うほどの愛情はないじゃん。仕事で相手の話を聞けない人なんて「使えない人」なんだけど、「もういいや」と切り捨てちゃってるだけ。だから、彼女を本当に大事に思うなら、たとえその場は喧嘩をすることになったとしても、話を聞いてもらうことを諦めてはいけないと思うよ。
ただし、言い分を理解してもらうことと、どちらの言い分を通すかはまったく別の話だけどね。話をきちんと聞いてもらった上でなら、思う存分、心ゆくまで尻に敷かれてくださいな。
たぶん敷かれ心地がいいのではないですか。私も早いとこお座布団欲しいです。
きっとそうだと思います。ただね。最近、会社にいる「人の話が聞けない」2児のママが引き起こすトラブルに振り回されておりまして…。黙ってりゃ超かわいい人なんですけどねぇ。人の話が聞けないままだと、ゆく末はあれかーと思うとですね。ダンナ頑張れ!と思わずにはいられなかったのでした。