DEは、新居の家具や家電はほとんど買い揃えることになるため、引っ越しを間近に控えて品物選びで頭がいっぱいの様子。しかし、過度に忙しくなると心理的に逃避したくなるのが、人の常。生活必需品を選ばなきゃいけない時期なのに、マジックボールとかいう流行りモノの消臭器に気を取られてました。
先日、悪がきとメッセで3人で話したときにも「これ欲しい」。悪がきと自分から音声多重で「こんなもん、いらねーじゃん」と一蹴されても、「これすごいんだよ」。どうすごいんですか。「匂いがする」。それだけ…?「いい匂いなんだよっ」。それだけなのね…。一応、製品紹介のページも見てみたけど、作りが簡素な割にやたら高いし、どう見てもイメージだけで売ってる、買って後悔する系の商品です。でも、もう欲しくて仕方ない様子で、そんなこと言ったって耳に入らなそう。
もともと料理でも香りにうるさい方だから、いい香りってところにやられちゃったのかな。香りかぁ。香りだったら、芳香剤より天然の香りの方がいい香りだよね。そうだ、よし。ねー。結婚祝い送ってもいい?「え? 嬉しいけど悪いよ」。ううん。全然悪くない。お返しいるほど高いもの送らないし。必需品選ぶよ。「送料だってかかるじゃん」。送料くらい…。と、しばし押し問答の末、結局送ることに。送ると決まったら、「何だろー何だろー」と中身が気になる様子。水回りで使う木製品だよ。ただしキッチン用品ではない。「木彫りのプリ像とかだったら嫌だなぁ」。いらなすぎだろ、それ…。必需品だってば。
「たまに思うんだけど」。うん?「俺たちはお互いにとって何なんだろう、と不思議に思うわ」。む? 遊び友だちでしょ?「ひと言で友だちって感じでもねーんだよなぁ」。ふーん…?「親みたいな…?」なっ…。「違うか…」。あんたはピーターパンかっ。勘弁してよ、こんなでかい息子いらねー。「そうか…」。もっとかわいいのがいいです…。「そうですか…」。
まあ、言いたいことは何となくわかるけど。自分にとっては、アメリカのおっさんがそうだから。住んでる国が違えば話す言葉も違うし、お互いの家に遊びに行くって距離じゃないから毎日メールのやりとりしてるだけなんだけど、ただの友だちと呼ぶには肉親とか家族に近い感じに気心が知れてるのね。そんな風に感じてくれてるのかなと思ったら、うれしかったよ。でも息子はいらんけどね。
で、送ったものは、檜(ヒノキ)の風呂椅子と桶のセットでした。いい香りするよー。マジックボールの芳香剤なんかと違って、本物の木の香りだからね。使用後に桶をひっくり返して浴槽に立てかけるとかして乾燥させとくよう気をつければ、何年かは使えると思う。ささやかな贈り物だけど、新居で檜風呂気分を味わってくださいな。