今日は眠い。とにかく眠い。なぜなら、昨夜さっぱり眠れなかったからです。しかし昼寝なぞして夜眠れなくなっても困るし、だいたい昼間は全開で元気さをアピールする必要があるので寝てる場合じゃありません(これ最重要)。
眠れなかった理由は、夜中の2時から5時くらいにかけて断続的に廊下から怒鳴り声が聞こえてきたからです。まるで酔っ払いが絡んでるみたいな。加えて、「助けてー」としつこく叫ぶ声も。何なのよう…。今日回診に来た看護婦さんに「何かあったんですか」と訊ねたら、「あらー、やっぱり聞こえちゃってましたかぁ」と、申し訳なさそうな顔で説明してくれました。
「病院に長くいると、自分がどこにいるかわからなくなっちゃう患者さんがたまにいるんですよね」。で、不運にしてそうなっちゃった人が夜中に騒ぎだしちゃった、と。点滴振り回して大暴れだったので、うかつに近づけなかったそうです。「ご自分で歩ける人ではないので、部屋から出て暴れる心配はないんですが、でもよく眠れなかったでしょう。申し訳ありませんでしたね。いま対策を協議中です」。(いろんな意味で)重症の人の看護って、大変そうだなぁ、と思いました。
治療のために入院しているってちゃんと理解できてる自分だって、早く家に帰りたいもんね。そこがわからなくなったら、きっと閉じ込められてると思うんだろうな。だから看護師さんたちが近寄ろうとすると「自分を閉じ込めている敵」だと思って暴れるし、「助けて」となるわけか。自分なんて遅かれ早かれ退院できるのは確実だけど、その人はどうなんだろう、と思ったら泣きそうになりました。その人が気持ちよく眠れる案が、看護師さんたちの協議でどうか見つかってますように。