教え方

昨日、東北エルフと「他人が(狩りで)大きな失敗をしたとき、注意されて気を悪くするかもと思うと、つい注意せずに黙ってしまう」という話をしたとき、「僕は自分に悪いところあったら言って欲しいな。でも、自分は言って欲しいけど、他の人にはなかなか言えない」。そうなんだよねぇ。

うちのクランで狩りが一番うまいのは、DEです。ナイトも同じくらいうまかったと思うし、クラン外には自分が知らないだけでもっとうまい人がいるのかもしれません。でも多分、DEの一番すごいところはDE自身が狩りがうまいことじゃなくて、他人に教えるのが上手なこと。短気なところがありそうなのに、そういうときにはとても辛抱強いのです。

狩りで何か失敗してしょげているとき、その場で「ああいうときは、こうすればいいんだよ」なんてことは、まず言いません。定石として知っているようなことは、そういう言葉で教えてくれることもありますが、たいていの場合は少し時間を置いて、別の機会に教えてくれます。

本人は自分が失敗したことはわかってるのですが、何がまずくてどうすれば良くなるのかがわからず、しょんぼりしてます。でも、気を取り直して狩りを続けていると、やがてDEが足を止めて、「さっきどうして俺がああいう動き方したかわかる?」と質問してくることがあります。正直に「わからない」と答えると、「この壁の向こう側の敵の動きを見ててごらん」。自分の動きが敵の動きにどういう影響を与えるのかやって見せ、「ほら。わかる? モンスにはこういう性質があるんだよ。だから、俺はああ動いた」。なるほど。じゃあ、さっきは待ってないでついて行った方が良かったんだね。「そういうこと」。

たぶん、DEは仕事でアルバイトに教えるときにもこうなんだろうと思います。ポイントを押えて、忍耐強く。個別のやり方を教えるより「何のためにそうするのか」を理解させた方が、応用の利く知識になります。わかってはいるんだけど、さて自分が教える立場になったときそれができているかというと、さっぱり自信がないんだよなー。

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