リネージュの世界は、指輪物語をベースにして作られているそうです。指輪物語は中学生の頃に読んだきりなので、細かいところはほとんど覚えていません。あらすじと、主要な登場人物をおぼろに覚えているくらい。
中学生が読んだと言うと驚かれることが多かったので、あまり一般ウケする本じゃないんだろうと思っていましたから、映画化されたときには何だかすごく意外に思いました。この頃、昔読んだ本がなぜかよく映画化されたりアニメ化されたりするので、不思議です。「ハウルの動く城」とか。「ナルニア国物語」とか。「ゲド戦記」まで。
東北エルフに「『ゲド戦記』読んだことある?」と訊ねたら、「あるけど、昔すぎてもう全然覚えてないや」。そうだよねぇ。確か小学校の図書室で借りて読んだ記憶が。「今は話題になってるから、図書館で借りようにも予約で埋まってそうだ。いつの間にか最新巻出てるらしいね」。うんうん。学校にあったのは3巻組で、その後4巻目が出てるって聞いたけど、いつの間にか6巻まで出てたみたいね。
あれ読んだ後、ル・グインを読み漁ったっけなぁ。「闇の左手」とか、「オルシニア国物語」とか、「風の十二方位」とか。また読み返したくなったので、でもどうせ読むなら原書を読もうとアマゾンで探したら、なぜか同じ出版社で6巻揃うものが見つかりませんでした。しょんぼり。
調べてる間に、原作者がアニメ化のいきさつについて語った「Gedo Senki, a First Response」(「ゲド戦記Wiki」による邦訳)というページを見つけました。あらまぁ。こんな失礼なことしちゃってたのか。映画化されたものは原作とは別作品と思った方が良いのはわかってますが、そういうこととは別にして、見たい気が失せてしまいました。やっぱり、頑張って原書で揃えよう。
指輪物語は、長く枕頭の書でした。実はこの○○年の間に映画化は何度かされていて、いずれもアニメ。その出来栄えは惨憺たるもので、嗚呼この物語の映画化は自分が生きている間はムリだろうと思っていました。ところが実写版の最新映画(といっても数年になりますね)はほぼ満足できるものでした。物語の長さ、複雑さを描き切るだけのプロデュースは難しい中で、6割がた満足の行く仕上がりでした。次は是非「シルマリルの物語」を映画化してもらいたいものです。リネがこの物語をベースにしているなら、ホビットの名前はムリでもコロボックルとかなんとかで小人族を用意してもらいたかったなあ・・・。
そうなんですか。実は図書館の司書さんに勧められて「一応読んだ」というだけで、特別トールキン好きというわけではなかったりします。すみません。しかもね、高校受験期に現実逃避で…。それを母が担任に三者面談で告げ口し、しこたま叱られたといういわくつき。「何を考えてるんだ、お前は。すぐ返してきなさいっ」と怒られ、「(借りたの3日前なのに)もう(6冊全部)読んじゃった」と答えてさらにぼこぼこに叱られたのも良い思い出…でもないな……。トールキンよりニール・ハンコックの方が好きなのですが、もっとマイナーげであります。