R指定

以前サイコパスの話を書いた後、東北エルフが興味津々で「僕の知ってるサイコパスって、誰のこと?」と聞いてきました。わからないなら知らないままでもいいかなと思ったのですが、どうにも知りたくてたまらなそうだったので、名前を教えちゃいました。

「ああ。あの人は、いつか問題起こしそうだなぁと思ってた」。そうか。でもね。起こしたのは「問題」じゃなくて「犯罪」だったのよ。捕まってないのは、単に被害者が届け出なかったので「事件」にならなかったってだけ。被害者が子どもだったからね。

大人の口車に乗せられて子どもが法律を破ったとき、子どもはそれを親に黙っているものです。言えば叱られるから。実際に裁かれるべきは、その子を利用した大人の方だとしても、たぶんそれが理解できてないので、親に叱られるかどうかしか考えなかったんじゃないかな。とにかく、その子は黙ってました。だから、事件になりませんでした。もちろん、加害者がわざわざ警察に自己申告するわけがありません。

自分は、加害者、被害者ともにキャラクター名を知っているし、住んでいる場所も県名までは知っています。その子はその件以外で警察のお世話になってますが、自分は直接には関わってないので、警察から事情聴取の電話が来たりもしませんでした。その上、どちらも自分の住んでいる場所からは遠いため、警察がつかんでいないことを知っていても、どこへ届け出れば良いのかわからず、何もできなかったのです。自分の地元の警察に相談しても「管轄が違う」と言われそうだし、そもそも名前さえ知らない人たちのことを、何と言って相談すれば良いものか。それでも相談してみるべきだったと、後悔しています。

あのとき、ネットワークゲームというモノの危険性に気づきました。親にしてみれば、ただゲームで遊ばせてるだけだと思っていたでしょう。でもそのゲームは、モンスターだけでなく、悪意ある生身の人間も潜んでいるかもしれない世界なのです。なのに子どもに携帯電話なぞ持たせていたら、親の目の届かないところでどんな犯罪に巻き込まれているか。大人なら危険を察知して回避することもできるでしょうけど、子どもはねぇ…。

だけど、ゲーム運営会社は何の対策もしていません。ゲーム内の詐欺や悪質な嫌がらせさえ、「ユーザ間の問題」として放置するくらいですからね。そんな無法地帯は、とても子どもを安心して遊ばせられる場所ではないでしょう。だから、年齢制限をつけるべきじゃないかと思うのです。年齢制限があっても年齢偽ってアカウント取得する子どもはいるでしょうけど、少なくともゲーム内容のわからない親にも一目で「子どもに安心なゲーム」でないことがわかるようになるはずです。

とにかく、そんなわけで、あの人はどうしても受け付けないのよ。

2 thoughts on “R指定

  1. 子供が危険に晒されている状態を親がしっかり認識出来ないのは怖いですね。何をしても良いけれど判断能力の低い子供が悪意ある大人によって危険に巻き込まれるのは気分が悪いですし、悲しい気持ちになりますね。でも自分がどう動けばいいのか解らないや・・・。

  2. いかなる形であっても関わりたくない人種ですしね(大人の方)。でも、子どもの方は接しようがあると思いますよ。昔知人から聞いた話ですが、クランに中学生がいたそうです。学校はサボりまくり、生活も不規則というしょーのない子だったけれども、不思議となつかれてたとか。親の言うことなんか全然聞かなそうなのに、その人から「ちゃんと食事して来い」とか「宿題やって来い」とか叱られても、「それが終ったら後でクラハン連れてってやる」と続けると素直に言うこと聞くんだそうです。そういう大人ばかりならいいんだけど。

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