読書感想文

梅雨も終盤に入り、そろそろ夏本番が近付いているようで暑い日が続いていますが、子供の頃の天敵と言えば、夏休みの宿題「読書感想文」でした。

まわりと比べて読書量はかなり多い方だったのですが(というか、いつでも本ばかり読んでいるのが親にとっては悩みの種だったらしい)、読書量と感想文を書く能力とは必ずしも比例しないものです。級友に、感想文コンクールでの常連入賞者で、文部大臣賞を受賞したこともある猛者がいたのですが、身近にすごい人がいたって自分の能力アップには何の関係もありゃしません。

だいたい、本を読んだ後の感想は次の4つに大別されます。「良かった」、「まあまあ」、「いまいち」、「サイテー」。どれを取っても4文字で終わってしまうわけです。これじゃ原稿用紙はとても埋まりませんから、たとえば「良かった」をちょっと肉付けしてみると、こうなります。「すごく良かった」。読点まで入れても8文字で終わってしまいますね。これでは、400字詰め原稿用紙5枚なんて途方もない分量が埋まるはずがありません。でも、これ以上どうしろと…。

高校では国語の宿題は読書感想文と自由作文から選択できましたから、中学卒業と共にこの苦行からは永久に開放されたものと思っていました。ところが。先日、メールフォームからメールをいただきました。公式サイトには「リネージュ図書館」というコーナーがありますが、ここに小説を投稿して掲載されたので、ぜひ読んでくれという内容でした。

読むだけはすぐに読ませていただいたのですが、困ったのは返信用のメールアドレスが記載されていたことです。うーむ。こりゃ、絶対感想を期待してるよな…。まいったなぁ。

仕方がないのでwizもどきに頼み、読んでもらって感想の言葉をもらうという姑息な手段に訴えた末、やっとのこと返事を書いて出しました。なのに。エラーで返ってくるではありませんか。先生、いただいたメールアドレス間違ってますよっ。

というわけでメールが出せませんので、この場でお礼申し上げます。自分自身はああいった創作活動とは縁がありませんが、どうぞこれからも頑張ってください。

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