こっそり白状すると、実は自分は右と左がわかりません。わからないと言っても常にわからないわけではなく、急いだり慌てたりするととっさに間違うのです。
子供の頃から、これで何度悲しい思いをしたことか。体育の授業で「右向け右!」と号令をかけられたときに、集中力が欠けていると右と左を間違い…。どれほどみじめな結果になるかは、察してやってください。
一番苦労したのは自動車免許の取得のときでした。路上教習で助手席にいる指導教官から道を指示され、「この信号は左」と言われると同時に、手はハンドルを右に切り…。「右と左もわからんのかっ!」と一喝されましたが、「そうなんです」なんて返事をしたらもっとボコボコに怒られるのは目に見えているので、黙っておとなしく怒られてました。運転技術とか交通法規なんかより、これが一番の難関だった気がします。
リネージュでも戦闘中に「右」とか「左」とか敵の位置を指示されると、ピンチのときほど混乱します。ところがあるとき、よく狩りに連れて行ってくれるナイトが、自分と同じように左右をときどき間違うのに気づきました。敵が左から来ているときに間違って「右」と指示されるのですが、指示された方も「右」と言われているのに間違って左を見ているので、何の不都合もなく意志の疎通がはかれてしまうという、「割れ鍋に綴じ蓋」コンビです。2人だけで狩っているときはそれで問題ないのですが、ここにマトモな人が加わると…。
自分は鉛筆と箸を持つ手は矯正されましたが、生まれつきは左利きです。このナイトも生まれつきは左利きだったと思うと言うので、そんなことが幼少時の左右の学習に影響したのかもしれません。原因はともかく、今さらでもいいから何とかならないものかなぁ、と思います。やっぱり、手遅れなんでしょうか。手遅れなんですよね。きっと。