今日は何だか元気がでません。というのも、クラン創立当時からの中心メンバーで、誰もが認める第二のプリだったDKナイトが、クラン員に何も説明もなく「キャラ凍結します」とクランページに書き置きして、姿をくらましてしまったからです。
ちょっと唐突ですが、パーティを組むとき、組み方のスタイルはふたつあります。目的地に合わせてメンバーを揃える方法、もうひとつはメンバーに合わせて行き先を選ぶ方法です。レベルが高くなるにつれて、経験値目的で狩り場を選び、そこに合わせたメンバーを揃えようとすることが多くなるように思います。
でもこの人は自分のレベルが上がってからも、一緒に狩る相手のレベルが低ければ平気でリザ砂漠でもBK荒地でも、相手に合わせた狩り場を選び、その上ヒール役が必要と判断すればwizやエルフで出かけて行くという配慮のできる人でした。だからこそ、狩りに行くとなれば絶対的に信頼されていたわけなのですが。ピンチのときに自分は壁になりつつ、仲間のエルフやwizにG-H(スク使用)をかけちゃうナイトなんて、どこを探しても他にはいないと思います。
リネージュという世界の中では、意思の疎通をはかる手段はチャットがすべてです。が、チャットは普通の会話に比べると、どうしても言葉数が限られてしまいます。ですから恐らくは、言葉足らずが原因による気持ちの行き違いが重なり、あるときそれが臨界点に達したのだろうと思います。
たとえば、レベル上げに相手が専念できるよう、敢えてパーティハントに誘わないようにしていたとします。でも、その相手は自分が昔「DKになったら毎日DVCや雪山を連れ回すぞ」と言っていた言葉を「約束」として覚えていて、いつか連れ回してもらえるようになる日をずっと待っていたかもしれません。そしてお互いに、相手がいつもひとりで黙々と狩っていることに、そしてその相手はいつまでも約束が果たされないことに不満を持つのです。言葉にしなければ、決して互いに伝わらないことなんですけどね。しかも、こうして黙っている人ばかりではなく、自分の言いたいことだけ言っちゃう人も中にはいるわけで、そして往々にしてそういう人の意見は他の人の意見とは一緒でなかったりしますから、話はさらにややこしくなって行くのです。
リネージュの中では、遠くに住んでいる人たちが一緒の空間で遊び、しかも割と長時間一緒に過ごしたりするため、とても近い存在のように錯覚しがちです。でもやはり、所詮は仮想空間での仮想的な友人関係ですから、案外もろいものなんだなぁ、などと哲学的になった一日でした。
一番よく一緒に遊んでくれたナイトも、間もなくリネから離れそうですし、自分もそろそろ辞め時が近付いているような気はします。このサイト、どうしよ…。