ウィルス対策

ウィルス対策ソフト

ウィルス対策ソフトは、必ずインストールしましょう。ただインストールしておくだけでなく、常に最新のウィルス定義データにアップデートしておき、定期的にHDをスキャンすることが重要です。

何を導入すれば良いかわからない方は、「どの製品を選べば良いか」にお薦めのソフトを挙げておきますので参考にしてください。

ウィルス定義データは、PC起動時に最新版をインストールする設定にしておくのがお薦めです。設定方法はウィルス対策ソフトによって異るので、マニュアルなどで確認して設定してください。また、ソフトによってはそのような設定のできない場合もあるかもしれません。その場合には、起動時に手動で更新確認するか、決まった時間に定期的に更新確認するよう設定しておきましょう。ただし、時間を指定して更新確認する場合、製品によっては更新確認時にリネージュクライアントを最小化させることもあるので、設定する前に動作を確認しておくことをお薦めします。

時刻を決めて自動でハードディスクをスキャンする設定にしておくと、その時刻にリネージュ接続中の場合、クライアントが最小化することがあります。最小化しない場合でも、スキャン中はリネージュ内の操作の反応が極端に遅くなったり、ラグが出たりします。ハードディスクのスキャンは、手動に設定しておき、定期的に手動でスキャンしましょう。

どの製品を選べば良いか

何を購入すれば良いかわからない人は、次のメーカのいずれかの製品を購入することをお薦めします。

上記3社のものであれば、どの社の製品でも大差はありません。敢えて違いを知りたいという方は、「3大メーカ製品の個人的な使用感想」に管理人による個人的な感想をまとめてありますので、ご参考にどうぞ。上記の製品を勧める理由は、他の製品に比べて利用者数が多いため、まわりに同じ製品を使っている人がいる可能性が高く相談しやすかったり、わからないことがあって掲示板などで質問した際にも回答がつきやすいなどの利点があるためです。

PC購入時にプレインストールされているものがあれば、それを利用すれば問題ありません。パッケージとして購入した場合もプレインストールの場合も、1年間のサポート期間があり、その後は1年ずつサポート契約を更新して行くというスタイルが一般的です。サポート期間が切れると、ウィルス定義データを更新してもらえなくなります。必ずサポートも更新しておきましょう。

プロバイダによってはメーカと契約して、常に最新のプログラム本体とウィルス定義データを提供する、割安な月額契約のセキュリティパックを用意していることもあります。手軽に安価なものを選びたい人は、こうしたサービスがないかプロバイダに確認してみると良いでしょう。

検出率が高いと言われているのは、次の製品です。トラブルがあったときにある程度自力で対処できる人は、検出率重視で製品を選択すると良いかもしれません。

NOD32は非常に優秀な検出率で、カスペルスキーは検出率の高さと検体提出時の対応の迅速さで評価の高い製品です。

ただしNOD32は他社の総合ウィルス対策製品と異なり、ファイアウォールは同梱されていないため、ファイアウォール製品を別途購入する場合には割高になります。

カスペルスキーは自ら「上級者向け」をうたっているだけに、ユーザの環境に合わせた設定変更が必須のため、初心者にはお勧めできません。初期設定のままだと誤検出が多すぎて、ほぼ使い物にならないそうです。使いこなせる自信のある人向けの製品です。

無償で利用できる製品としては、マイクロソフトからSecurity Essentials が出ています。

ウィルスの検出率は有償のソフトと比べても遜色がなく、むしろトレンドマイクロやシマンテックなどと比較すると検出率が高いくらいです。ただし、たいての有償ソフトが備えているファイアウォール機能や迷惑メール対策機能は備えていません。その分、設定がシンプルで使いやすいソフトとなっています。

他にも無償で利用できるソフトとしては、次のようなものがあります。有料の製品と比べて、検出率では遜色がありません(どれも企業向けの製品は有償で、個人向けを無償配布しているだけなので、製品自体はきちんとメンテナンスされているため)。

いずれも海外の製品のため、情報入手にいくらか難があります。この中では、日本語版が用意されている avast! に最も人気があるようです。いろいろな機能制限はありますが、AVGも日本語版が出ています。AntiVirは、日本AntiVirユーザー会に日本語化の方法を含めた詳しい説明が公開されています。当然ながら、どの製品も無償で利用するユーザに対してはサポートはありません。何かトラブルがあったときに、自分で調べて自力で対処できる自信のある人だけが利用するようにしてください。

なお、他のメーカに比べて異常に安価な製品や、2年目以降のアップデートが無料であることをうたい文句にしている製品は、ウィルスデータをロクに更新していません(ぶっちゃけて言うと、ソースネクストのウィルスセキュリティなどは最悪と言われています)。そのような製品を使うくらいなら、いっそ無償の製品を使う方が比較にならないほど安全です。安全とサポートにはコストがかかるものと割り切り、信頼できる製品を使うようにしてください。

3大メーカ製品の個人的な使用感想

「お薦めのウィルス対策ソフトは何か」と聞かれることがありますが、セキュリティソフトのメーカとして名の通った会社の製品であれば、基本的にはあまり差はありません。

どこのメーカのものを使うかよりは、常に最新のウィルスパターンファイルにアップデートしたり、定期的にHDをスキャンするなど、きちんと利用することの方が重要です。

日本で「3大メジャー」などと言われているセキュリティ対策ソフトの大手は、次のメーカです。

この3社の製品であれば、どれを選んでも大差はありません。が、3社とも製品を一応使ってみたことがありますので、個人的な感想を載せておきます。あくまでも個人的な感想であり、製品によっては使用したのが数年前であることをご承知いただいた上で、参考にしてください。

シマンテック

PCにプレインストールされているセキュリティソフトとしては、トップシェア。わざわざ別ソフトを買っていれる人は少ないためか、個人ユーザの間ではシェアが高い。

品質、サポートとも「可もなく不可もなく」という印象。ユーザ数が多いため、周囲から情報を集めやすいのが長所。ただし、他のアプリケーションや各種ドライバとの相性の問題を一番よく耳にするし、なぜか自分の周囲の評判はあまり良くない。他社製品に乗り換えようとアンインストールしても、きれいにアンインストールされずにHD上に一部が残り、他社製品の動作に悪影響を及ぼしたりするところが嫌われているのかもしれない(レジストリを含め手動で完全に削除しないと、他社製品が正常に動作しない)。

サポートは、メール、FAX、電話によって受け付ける。電話対応もあるものの、非常につながりにくく(サポートにつながりにくいのはどの社も一緒だけど)、案内のわかりやすさも中程度。PC初心者だと、電話サポートを受けても駆除の手順でつまずくことがあるかもしれない。

ウィルスデータベースは、リネージュ関連に限って言えば3社中もっとも貧弱。ファイアウォールを適切に設定していないと、せっかくインストールしていてもまったく検出できないこともある。

買ったPCに添付されていた人は、特に問題なければそのまま使うのがお薦め(わざわざ別製品にお金を使うのももったいないから)。サポート期限が切れたとき、不満があれば他社に乗り換えるのもよし。

トレンドマイクロ

はっきり言って、3社のうちでもっともバグが多い。さすがに運用上問題になるバグはほとんど聞かないが(なんて書いてるそばから、2005/4/23付けでものすごいお知らせが…)、年末に新バージョンへのアップデート通知を出す頃になると必ず「旧版のアンインストールができない不具合について」などとお知らせが出る。いい加減学習しろよ、と思う。

しかしバグの多さとはうらはらに、サポートはすばらしい。Web上のウィルスデータベースも充実していて使いやすく、Web情報だけでは自力駆除できない人には電話サポートもある(ただし、なかなかつながらない。でもシマンテックよりはずっとマシ)。東京にあるサポートセンターまでの電話料金こそユーザ持ちだが、ウィルス感染のため相談すると、どれほどPC音痴のユーザ相手であっても、どれほど時間がかかろうとも完璧に駆除できるまで責任を持って対応してくれる。電話料金以外には、サポート費用は発生しない。万一の場合の自力対応に自信のない人にとっては、非常に心強い。

ここのサポートに一度でもお世話になったら、多少のバグなんぞ笑って許せそう。逆に電話サポートを期待しない人は、バグの多さに不満を感じるかもしれない。

個人ユーザのサポートに力を入れているためなのか、リネージュ関連のウィルス・スパイウェアに限って言えば、3社中もっともデータベースが充実している。

契約プロバイダ数は多くないものの、プロバイダがトレンドマイクロと契約を結んでいれば、月額契約で製品を購入することもできる。常に最新の本体プログラムとウィルスパターンが利用できる。が、実は2年以上使う場合にはトレンドマイクロからオンライン購入した方が割安。プロバイダが契約しているかどうかは、トレンドマイクロの個人ユーザ向けページにある「月額セキュリティサービス」の「サービス提供プロバイダ一覧」で確認できる。

PC初心者に、お薦め。

マカフィー

不具合や相性問題がもっとも少ないのがこの社の製品。

ただし、企業やプロバイダとの大口ライセンス契約に力を入れているためなのか、個人ユーザ向けのサポートはいささか心もとない。基本的に電話サポートはなく、Webやメールによるサポートのみ。その代わりに、Web上の情報は充実している。

契約しているプロバイダがマカフィーと月額契約サービスを提携していれば、3社の中ではもっとも安価。月額契約期間中は、本体プログラム、ウィルス定義データとも更新は無償。月額契約サービスが利用できるかどうかは、個人ユーザ向けページから「月額契約」のページに飛ぶと提携プロバイダの一覧が表示されるので、その中に自分の利用しているプロバイダがあるかどうかで確認できる。

ただしパッケージ版を購入すると、他社と違ってサポート期間内であっても本体プログラムのアップデートは有償(ウィルス定義データは、サポート期間内のアップデートは当然無償)。他社は、サポート期間内であれば本体のアップデートも無償のところが多い。

現在自分で使っているのが、ここの製品。電話サポートは特に期待せず、プログラムの品質とオンラインサポートさえ良ければ後は文句言わない人に、お薦め。